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観劇日記

【海外ミュージカル紹介】ミュージカル『ヘザース』(Heathers: The Musical)

ブログを検索で訪れてくれる人の結構な割合が『ヘザース』で検索して来てくれるみたいなので、歌詞だけじゃなくて、ちゃんと紹介記事を書きますね。

 

ミュージカル『ヘザース』(Heathers: The Musical)とは

Heathers the musicalは、1988年の映画"Heathers"(邦題は『ヘザース/ベロニカの熱い日』)が原作のロック・ミュージカル。2014年にオフ・ブロードウェイで初演。2018年にはウェストエンドでも公演した。

高校が舞台のブラックコメディ(?)で、殺人、自殺、いじめ、レイプ、高校生の飲酒、スクールカーストなどなど不道徳な要素がてんこ盛りだし、セックスシーンもある攻め気味の作品。たぶん日本公演は望めないけどそれでいい。っていうかやるな。やるなよ!!!

 

主人公ベロニカとその彼氏のJ.D.の関係性がめっちゃ良くて、世界中のティーンズ、というかオタクが好きなやつ!J.D.は顔がいいんですが、親の愛情を得られなくてメンヘラで主人公のベロニカに執着してきて、人を殺したり学校を爆破しようとしたりする。You TubeやDeviant Art(英語圏のPixivみたいなサイト)にたくさんファンアートがあがっているので、オタク女子にカルト的人気があるっぽいことが分かる。やっぱ好きでしょ、こういうの。私は好きです。

音楽はアップテンポなロックで、キャッチーな曲が多いので、TikTokとかでよく使われてるっぽいですね。

 

↓オフブロードウェイ版

www.youtube.com

↓ウェストエンド版

www.youtube.com

 

登場人物

Veronica Sawyer(ベロニカ):

主人公の女子高生。服は青。

Heather Chandler, Heather McNamara, Heather Duke(ヘザース):

ヘザーという同じ名前の女子3人組。スクールカーストの頂点。

Jason Dean (J.D.):

転校生の男子。メンヘラ野郎、というか平気で人を殺す。黒いコート。

Martha Dunnstock(マーサ):

ベロニカの友達。太っていていじめられている。ラムのことが好き。

Kurt Kelly, Ram Sweeney(カートとラム):

アメフト部の男子2人。バカでいじめっ子。

Pauline Fleming:女性の先生。元ヒッピー。

 

あらすじ

ネタバレあるからご注意ください。

第一幕

主人公の女の子ベロニカは高校生活にウンザリしているが、ものごとは良くなるという希望も持っている。ある日、カースト頂点の女子3人組「ヘザース」に見出され、仲間入りする。(”Beauriful”)

ヘザースがベロニカの親友マーサをいじめるのでベロニカは怒るが、ヘザースは自分たちの仲間になれば人気者になれるという。("Candy Store")

転校生で変わり者の男子J.D.はアメフト部の乱暴者ラムとカートに絡まれるが、返り討ちにしてボコる。ベロニカはそれを見てJ.D.に惹かれはじめる。("Fight for Me")

ベロニカの両親は、彼女がヘザースとつるみ始めたのをよく思っていない。 ("Candy Store (Playoff)")

ベロニカはセブン・イレブンでJ.D.と遭遇する。J.D.は今まで感じてきた孤独をベロニカに告白し、悲しみを麻痺させる方法を伝授する 。("Freeze Your Brain")

アメフト部のパーティでベロニカは泥酔してハイになる。("Big Fun")

パーティでヘザースがマーサを虐めるのにキレて、ベロニカは「ヘザース」のリーダーであるヘザー・チャンドラーの靴に吐いてしまう。さらに、ベロニカは「ヘザース」を抜けると宣言。J.D.の家に忍び込んでセックスする。 ("Dead Girl Walking")

ベロニカはヘザー・チャンドラーの悪夢を見る。("Veronica's Chandler Nightmare" )

翌朝、ベロニカはJ.D.と一緒にヘザー・チャンドラーの家に謝りに行く。2人は二日酔いの薬を作るが、途中J.D.がふざけて入れた洗剤を飲んでヘザー・チャンドラーは死んでしまう。J.D.は遺書を偽造して自殺に見せかける。("The Me Inside Of Me").

酔っ払ったラムとカークがヘザースを襲おうとしているところをベロニカは助けるが、反対にヘザースはベロニカを閉じ込めてラムとカークにレイプさせようとする。ベロニカは2人に酒を飲ませて難を逃れる。("Blue")

ベロニカとJ.D.は復讐の計画を練る。ベロニカが「3Pしよう」といってラムとカークを誘い出し、2人でラムとカークを撃ってノックアウトするという計画だったが、J.D.が撃ったラムとカークは本当に死んでしまった。J.D.が用意した銃は本物だったと気づいて怖がるベロニカに、J.D.は永遠の愛を宣言する。("Our Love is God")

 

第二幕

ラムとカークの葬儀。J.D.が置いた偽の遺書のせいで、2人はゲイ・カップルで心中したとみんな信じ込んでいる。("My Dead Gay Son" )

J.D.は次はヘザー・デュークを殺そうとベロニカに持ちかける。ベロニカは拒否し、殺人はやめて普通の高校生になろうという。("Seventeen")

生徒の自殺が連続したため、学校ではフレミング先生が心のセラピー集会を行う。生徒たちに不安を打ち明けるように促すと、("Shine a Light" )ヘザー・マクナマラ希死念慮があることを告白する。("Lifeboat")

しかし、ヘザー・デュークや他の皆はそれを嘲笑する。ベロニカは、ヘザー・チャンドラー、ラムやカークは自殺したのではなく自分が殺したと告白するが、相手にしてもらえない。その後、ヘザー・マクナマラはトイレで服薬自殺を試みるがベロニカが助ける。("Shine a Light" (Reprise) )

J.D.はヘザー・デュークを殺そうと再びベロニカにもちかけるが、ベロニカはそれを拒否してJ.D.と別れる。

J.D.はヘザー・デュークを脅して、何かの署名を集めさせる。

死んだラムのことが好きだったマーサは、橋から飛び降り自殺を試みるが生き残る。("Kindergarten Boyfriend")病院に駆けつけたベロニカはヘザー・チャンドラー、ラム、カークの幽霊を見る。("Yo Girl")

ベロニカが家に戻ると、J.D.が家に忍び込んできた。ベロニカが部屋に篭城すると、J.D.は、彼が集めている署名は大量自殺に対するものであることを明らかにした。彼は学校を爆破して、生徒たちの大量自殺に見せかけようと計画していたのだ。J.D.が扉を破って部屋に入ると、ベロニカは首を吊っていた。J.D.は悲しんで立ち去る。("Meant to Be Yours")

自殺を装っていたベロニカは、J.D.の計画を止めるために学校に急ぐ。("Dead Girl Walking" (Reprise) )

ベロニカはJ.D.から時限爆弾を奪うが、解除することができない。J.D.はベロニカに爆弾を渡すように言い、爆発により一人死亡する。("I Am Damaged" )

平和が戻った学校で、ベロニカはマーサやヘザー・マクナマラを映画に誘い、普通の高校生活に戻る。("Seventeen" (Reprise) )

 

 歌詞

Beautifull Heathers : The musical "Beautiful" - 絵のない絵本

Candy Store Heathers : The musical "Candy Store" - 絵のない絵本

Fight for Me Heathers: the musical "Fight For Me" - 絵のない絵本

Freeze Your Brain Heathers: the musical "Freeze Your Brain" - 絵のない絵本

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See also:

他の日本未公開ミュージカルの紹介はこちら

iceisland.hatenablog.com