RED & BLACK

観劇日記

クィアで楽しいショー|『ロッキー・ホラー・ショー』2022年

ロッキー・ホラー・ショー』見てきました。

この前初めて映画版を見たばかりのニワカだけど、とても楽しかった!でも、ミュージカルではないな、これは。

 

基本情報

2022年2月19日(土)ソワレ@PARCO劇場


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キャスト

フランク・フルター:古田新太

ブラッド:小池徹平

ジャネット:昆夏美

リフラフ:ISSA

マジェンタ:フランク莉奈

コロンビア:峯岸みなみ

ロッキー:武田真治

ナレーター、エディ、スコット博士:岡本健一

ナレーター、ロッキー:ROLLY

 

感想

とにかくめちゃくちゃ盛り上がって楽しい。これに尽きる。

曲が楽しいのに加えて、クィアなダンサーさんたちがゴリゴリにうまいカッコいいダンスを踊っているのが、とても楽しい。

東京ゲゲゲイさんをはじめとしたダンサーさんたちが踊り始めた瞬間、「私が見たかったのはこれだー!」となった。東京ゲゲゲイさんは今まで見たことがなかったけど、『ロッキー・ホラー・ショー』との組み合わせは絶対いいと確信してチケットを取ったのは、大正解だった。

しかも衣装がピカピカギラギラでクィアクィアなので、さらに楽しい。フランクの衣装がネオンで発光しまくるので爆笑してしまった。

 

ペンライトを振ったり一緒に踊ったりするタイプのイベントは始めてだったけど、楽しかった。

運動神経が0の人間なので、踊るのは絶対無理だと思ったけど、本編が始まる前にミッチリとレッスン・パートがあったので、ちゃんと踊れた。踊るのを頑張りすぎて(頑張らないと踊れない)あんまり集中して見られなかったのは残念だけど、でも楽しかったからいいかな。

コロナ禍で、合いの手を入れたりするのは禁止なので、代わりに声や音の出る装置が公式グッズとして売っていた。ペンラとセットでお値段3000円と、結構高かったけど、せっかくなので買ってみた。残念ながら、周囲が暗いとどのボタンがどれか分からなってしまい、結局使わなかった。

張り切ってグッズを買ってみたけど、グッズを買っている人は思ったより少なくて、おそらく3分の1くらいしかいなかった。寂しい。コスプレの人も、前の方の席にしかいなかったみたい。

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めちゃくちゃ楽しかった・・・のだが、楽しいとシラケが高周波数で襲ってきて疲れてしまった。

笑いのセンスがだいぶテレビ的で、ノリについていけないというか、正直サムイと感じてしまうところが結構あった。特に「中の人」ネタは、芸能界に関する知識がないため、ほぼ意味不明。峯岸みなみさんが坊主と言われているのは、AKBの話だとかろうじて分かったけれど。

なぜか劇場にキャストボードがなく、プログラムを買わなかったので(グッズを買ったら現金がなくなってしまったので諦めた)、キャストが誰だかうろ覚えの状態で見たのも良くなかった。

 

あと、歌詞や台詞が全く聞き取れなかった。そもそも聞き取らせるつもりで作っていない。そもそも、歌詞が半分くらい英語のままなので、もしも聞き取れたとしても、初見だと完全に意味不明だと思う。『ロッキー・ホラー・ショー』という作品のファンのためのショーという感じ。

バンドの音もでかすぎる。歌詞を聞き取れることよりも、バンドを爆音にすることの楽しさを取ったんだろうなと思うから、いいけど。爆音楽しい。

唯一、ジャネット役の昆さんの歌う"Touch a Touch a Touch a Touch Me"だけは、ちゃんと聞き取れた。さすがだ。

 

See also:

映画版で予習したときの感想。

iceisland.hatenablog.com

 

同時代のLGBTQ+コミュニティを舞台にしたミュージカル。こちらは激しい差別を(まじめに)描いた話なので、「これを見た後にどんな顔してロッキーホラーショー見に行けばいいんだ」って書いたけど、普通にめちゃくちゃ楽しんでしまった。

iceisland.hatenablog.com